公開されて半年ほど経過しているが未だに公開している事態に「とりあえず観ておくか」くらいの軽い気持ちで過剰な期待はせずに劇場へ足を運んだ。
http://www.kiminona.com/内容についてはネタバレになるので触れないが、終わった後、しばらく気持ちが落ち着かず、言葉に整理することも出来ないくらいに色んな感情が交錯していた。それは決してネガティブなものではなく、とてつもなくポジティブでパワーに満ち溢れたモノでした。
アニメ映画?、青春恋愛映画?、昔からあるもので正直真新しいものなんて産まれないくらいに思っていたから、きっと以前にどこかで観た「王道」を焼き直した映画なんだろう、くらいに思っていた。絵がきれいなのは昨今のアニメ市場は大した差はない。実写もアニメもこれだけCGが発達しているのだから、商業作品として絵が失敗しているのはまずあり得ない。となるとやっぱり「本」と「魅せ方」につきる。どこまで感情移入できるか、ただ、それに尽きる。そこには心理的に誘導する技法的なものもあるのだろうが、それだけではメガヒットは産まれない。
改めて恋愛がしたくなった。そしてこの感動を受けたことで、自分も何かの手段で誰かを感動させたい、って単純に思った。細田守といい、また新しい映画監督から目が離せなくなった。